ホテルマーケティング広告研究: 複数ターゲットへの訴求事例 バリ2つのハイアット


*****この記事は2011年11月に代表個人ブログで投稿されたものです******

シリーズ展開を試みた「心の琴線にふれた広告 in ホスピタリティ」ですが、琴線にふれる広告になかなか出会えないので、目についた広告に関する気づきなども、紹介してゆこうと思います。

今回は、Grand Hyatt Bali と、Bali Hyattの2つの施設を紹介するデュアル広告です。左に、Grand Hyatt Bali、右にBali Hyattの紹介。そして、一番下に、ガルーダ・インドネシア航空の紹介になっています。ちなみに、ハイアットとガルーダ・インドネシア航空が別会社なら、この広告はダブルスポンサーで、たしか違反になるのでは?と思ったりもしますが、主題ではないので、よしとします。
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この広告を選んだのは、最近とある施設様で、2つの異なるターゲット向けのプログラムを紹介する広告作成を支援していたので、その参考広告を探しているなかで目についたからです。

デュアル広告の参考事例として、この広告はよくできていると思います。
2つの施設を左右両ページで効果的に対比していますし、その対比をより際立たせるために、左右同じレイアウトを採用しながら、写真のトーンやロゴ周りの模様、キャッチコピーのフォントを色分けしています。

このような対比構造をとって、2つの異なる施設を紹介しながら、最上段と、再下段に、ハイアット全体のキャッチコピーと、茶色の帯にガルーダの広告をのせることで、あくまで2つの別の広告ではなく、1つの広告であることがわかるようになっています。

今後、もし2つの施設を紹介するような広告を作成する場合、レイアウトの取り方など、ベンチマークとして参照したい広告です。経験談ですが、このようなレイアウト確定に思いのほか時間を取られてしまうことがあります。最初から、クリエイティブにみせておき、踏襲してほしい原則を伝えておけば、こういう改善に時間をかけるかわりに、メッセージ自体の洗練に集中することができます。

逆に、この広告で、もっとこうしたら!と思う点はどこでしょうか?皆さんは、どのように考えられますか。

私個人としては、Grand HyattとBali Hyattの内容的な対比構造があまりはっきりしていないことに、じゃっかんの不満を感じます。「水と光の宮殿」、に対して、「親愛なる楽園」というのは、ちょっと抽象的・情緒的で具体性がありません。後者は、前者とくらべ、言葉から施設の雰囲気・特徴をイメージすることが難しくなっています。

また、Hyattブランドのホテルとして、何が共通で得られる部分で、どこが施設ごとに違うのか。そして、それぞれの施設は、どのようなお客様層におすすめなのか、などが書かれていると、幅広い客層に訴求できるでしょう。

さらに、細かいですが、Grand Hyattは、「バリ有数のリゾート地・ヌサドゥアに建つ」ことが書かれていますが、Bali Hyattには、ロケーションが書かれていません。まあ、広告の目的は「バリには、Hyattブランドのホテルが2つあるよ」ということを伝えることでしょうから、大きな問題はないのでしょうが、ロケーションの違いも、2うの施設の違いを訴える重要な要素。これを活用しない手はありません。
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以上、今回の気づきをまとめてみました。広告製作ですごく重要なことは、クリエイティブ側とのコミュニケーション。その際、事例を共有しながら、踏襲してほしい原則、改善してほしいポイントなどを事前に確認できると、求めるものが、出てきやすくなります。その意味で、参考になる広告ストックを自分で保有していると、すごく使えます。これからも、そうした広告を時折、ご紹介できればとおもいます。

運営: リ・ブランディングジャパン株式会社

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